実施計画・方法

1 マンゴーと茶の官能評価

(1年目)

・宮崎大学学生教職員(26名)に対し基本五味識別試験により味覚調査を行った。これら対象者に対して、宮崎県産釜煎り茶、煎茶と市販のティーパックの3種類について香り、苦み、渋み、後味の強弱と総合評価について官能評価を実施した。(官能評価表参照)

 

 

茶の官能評価用紙(参考)

 

(2年目)

・1年目と同様、宮崎大学教職員(18名)に対し基本五味識別試験により味覚調査を行った。これら対象者に対して、宮崎県産の価格の異なる釜煎り茶、宮崎県産煎茶の3種類について香り、苦み、渋み、後味の強弱と総合評価について官能評価を実施した。

・日南市油津港入港のクルーズ船(サファイアプリンセス号(台湾))の乗客乗員及び宮崎大学留学生及び学生・教職員に対して、宮崎県産茶(釜煎り茶と煎茶)、宮崎県産マンゴー(太陽のたまごと完熟マンゴー)について、好ましさに関する官能評価を実施した。茶については香り、渋み、後味、おいしさについて評価を行った。マンゴーについては甘味、酸味、柔らかさ、おいしさについて評価を行った。

 

(官能評価表参照)

 

クルーズ船乗員乗客のマンゴーの評価を行っていただいた主な協力者は、中国12名、台湾8名、インド7名等合計58名であった。茶では中国10名、台湾8名、インド、フィリピン、ペルーがそれぞれ5名であった。

また、宮崎大学学生及び留学生のマンゴー及び茶を評価していただいた協力者は、日本人16名、韓国7名、インドネシア5名など合計46名であった。

英語によるマンゴーの官能評価用紙(参考)

2 マンゴーと茶の科学分析

・マンゴーについては、糖度、食物繊維、果皮と果肉の色調(L*a*b*)、柔らかさの分析を行った。
・茶については、Lテアニン(甘味、うま味)、Lグルタミン酸(うま味)、Lアルギニン(うま味)、Lアスパラギン(うま味)、カテキン(渋味)、エピガロカテキンガレート(渋味)、カフェイン(苦味)を分析し、今回用いた茶6種類の内最高値を100としたとき相対値を分析した。